仕事が忙しい彼、あるいは彼女。

  • なかなか会えない
  • こちらの時間に合わせてくれない
  • 会ってる最中も携帯に仕事の電話がかかってくる

…そんな忙しすぎる恋人の最たるものが、いわゆる「業界人」と呼ばれるテレビやマスコミ、芸能関係の仕事をしている人たち。

華やかなイメージを思い浮かべる人も多いかと思いますが、実際問題、ギョーカイ人と付き合ったら、どんな関係になるのでしょうか?


仕事が忙しいテレビ・芸能・マスコミ業界人の彼・彼女と付き合うと?

「私のカレ、テレビの制作やってるんだけどー、この前、芸能人の○○と会って、一緒に仕事したんだって」

「俺のカノジョ、この雑誌の、この特集を担当したんだって」

恋人が、芸能関係の仕事をしていたり、テレビや雑誌の仕事をしていたりすると、こんな風に、友達にちょっとしたプチ自慢をすることができますよね。

このような芸能やテレビに関わるお仕事、いわゆる“ギョーカイ”で働くカレ・カノジョを持つ人は、どんな恋愛をしているのでしょうか?

“ギョーカイ人が恋人だったら、忙しくてなかなか会えなさそう…。でも会ったときは、すごくお洒落なデートで、おもてなしをしてくれそう!”

…と勝手な想像をしてしまいがちですが、実際は、どうなんでしょうか?

そんなことはありません。最近は、デートも月に1回あるかないかくらい。メールもすぐに返さないし、返したとしても早朝とか変な時間。ようやく会えた時も、仕事の電話に平気で出て30分くらい話すし…。』と話すのは、芸能事務所で働く彼氏と付き合っているというOL・A子さん(29歳・メーカー勤務)。

彼氏と付き合いはじめて3年が経ち、A子さんとしては、そろそろ結婚なども考えたいという年頃のようですが、なかなかそんな空気ではないようです。たしかに、昔からギョーカイで働く人は、忙しそうなイメージがありますね。

A子さんのように、自分がその業界で働いていない場合には、恋人の仕事ぶりもよく分からない為、色々と想像する事しかできず、その発想は悪い方向に行ってしまいがちです。

今回は、仕事で忙しいと言われている“ギョーカイ人”を恋人に持つ方に、どうしたら彼・彼女との関係が上手くいくか、その考え方を紹介したいと思います。

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“ギョーカイ人”って何?そんなに忙しいの?

そもそも業界人とは、エンタテイメントやマスコミに関わる業界で働いている人の事を指します。

具体的には、テレビ局、制作会社、芸能事務所、出版社、レコード会社などで働いている人の事です。

大学生の就職活動時期になると、芸能人に会えて楽しそう!自分で番組を企画したい!なんとなくカッコいいからという理由で、一度は企業研究やエントリーをした経験がある方も多いでしょう

そんな、華やかなイメージのある業界ですが、一方で、「夜中まで働いていそう」「付き合いが多くて大変そう」というイメージを持っている方も多いようです。

職種にもよりますが、実際に、業界で働く人は、忙しい方が多いようです。

深夜に帰宅するのは日常茶飯事。会社で宿泊するという事も珍しい事ではないようです。

朝の出社時間が、他の業界よりも1、2時間遅いという点は救いですが、撮影などがあると、始発出社、前泊して前入りするという事もあります。

また、イベントなどがあると、本来の休日である「土日」こそ忙しいのが、この業界の特徴でもあります。

そんなギョーカイで働く恋人に対して、本来であれば、「大変だね」「すごいね」「頑張ってるね」と言ってあげたいところです。

しかし、これが毎月・毎週・毎日続くとなると、話は別。恋人と会えない、デートができない状態が続いたり、会ってもデート中に仕事の電話ばかりしていたり、、、。

社会人同士のカップルであれば、忙しい仕事であったとしても、効率化を図ってなんとか定時に終わらせたり、時にはしっかりと休みをとったりしてこそ“デキる社会人”なんじゃないの?と苛立ってくるものです。大切にされていない、と感じる事もあるでしょう。


ギョーカイで働く人はなぜそんなに忙しい?

では、なぜ、ギョーカイで働く人は、忙しいのでしょうか?少しだけ、その忙しい理由を考えてみましょう。

1)24時間営業しかも公共的な面も

例えば、テレビ局は、ほぼ24時間営業していますので、その時点で、大変そうな仕事と想像がつきます。

ドラマや番組の撮影は、早朝から深夜に及びますし、スタッフはさらにその前段階から準備をして、出演者が来たらすぐに撮影を開始できる状態を作っておかなければいけません。また、生放送の場合、当日新しいニュースが入ってきますので、どんなに事前準備をしていたとしても、必ず慌ただしくなるものなのです。

公共的な面もあり、視聴者にいち早く正確で分かりやすいニュースを届けなければ、視聴率は下がり、番組としての価値はなくなり、スポンサーとして何千万円もお金をもらっている企業に迷惑をかける事にもなりますので、絶対に妥協はできません。

2)出演者は代替がきかない

また、テレビに出演する芸能人やタレントのお仕事は、代替が効きません。

普通のサラリーマンの仕事のように、「今日体調不良でお休みです」「遅刻します」、「はい、分かりました。」とはいかないのです。

その為、彼らの前の仕事が延長したりすれば、次の仕事現場では、撮影を始める事はできません。

芸能人も人間ですので、体調不良でお休みをする事もあります。その場合、撮影は別日程で再調整する場合もあります。スタッフがどんなに前から用意周到に準備をして、当日も早く出社したとしても、こればかりはコントロールできません。

3)締め切りが厳しい

音楽業界に携わるレコード会社などのスタッフも、アーティストのスケジュールやコンディションによって、仕事の進み具合が左右されます。

しかも、“CD発売日”や“ライブ当日”といった明確な締め切り日があり、その1日に、何億円という費用がかかっていて、何万人という人(ファンやお客さん)が動く事になりますので、その締め切り日を延長する訳にはいきません。仕事の過程でどんなトラブルがあったとしても、スタッフは、そのリカバリーに全力を尽くします。

雑誌や広告に携わる業界で働く方も、同様に、どんなドラブルがあったとしても、発売日に間に合わせる為の「締切日」がありますので、その直前は、会社に泊り込んだり徹夜をしたりする事が日常茶飯事です。

4)生活時間が普通とズレてる

また、深夜でもオフィスで仕事をしていたり、夜中まで飲んだりしている人も多く、家に帰宅していたとしても深夜まで起きている人が多いので、平気で深夜に仕事の電話が来る事が許されるのも、この業界の特徴です。彼らは、いつ安心して寝れるのでしょうか…。

もちろん、他の業界が忙しくないという訳ではありません。むしろ、もっと忙しい業界もあるでしょうし、深夜早朝にまで及ぶ仕事は世の中にたくさん存在します。また、経営者の方であれば24時間、常に仕事の事を考えています。

しかし、エンタメ・マスコミ業界には、このような業界特有の「非効率さ」故に、自分自身ではコントロールしづらい忙しさがあるのは、事実です。

そして、このように、昼夜問わず、残業という概念も忘れるくらいに働く事が常識化している業界ですので、タクシー代も会社が支給してくれる企業が殆どです。

理由のないタクシー代が認められないのは当然ですが、逆に、理由があれば認められてしまうので、「どうせタクシーだから」とダラダラ仕事をしてしまったりするケースもあるようです。この業界に、深夜の付き合いが多いのも、タクシー代が認められているという事が、その一助となっている事でしょう。


自分だって忙しいわよ!
すれ違い、ケンカ、別れ話…原因は何?

・・・とは言え、どんな業界で働いていても、その業界特有の大変さはあるものです。

ギョーカイで働いていない人にとっては、エンタメ・マスコミ業界の事なんて、知ったこっちゃないというのが本音でしょう。

そして、限界にまで達したカップルに、“その日”はやってくるのです。

<スケジュールのすれ違いから、気持ちもすれ違い>

ギョーカイで働く人は、深夜も土日も仕事をする事が日常的です。かと思えば、始発で出社する事もありますし、仕事内容によっては出張が多い方もいます。

また、約束をしていたとしても「ゴメン、今日終われそうにない…」「休みだったけど、急に仕事が入って…」と、ドタキャンの連絡があることもあるでしょう。

付き合って間もない頃は許せたとしても、徐々に、「仕事を頑張るのはいいけど、なぜそこまで仕事が好きなのか理解できない」という不信感に繋がっていくのです。

そのうち、「カレ・カノジョにとって、自分はどうでもいい存在なんだ」と認識してしまい、別れ話に至ってしまうかもしれません。

<恋人が、非常識で呆れる>

ギョーカイで働く人は、夜が遅いので、朝も遅くなりがちです。デートに遅刻をしたりすることもあるでしょう。

もうお昼前なのに「おはよう」と言うのは当たり前。レコード会社や芸能事務所などは、11時に始業する会社もあり、7時台から会社に到着して仕事をしているサラリーマンやOLからしたら、あり得ないかもしれません。

また、デート中でも仕事の電話に出る人が多いでしょう。それは仕方ないとしても、「なんでこんな時間に電話がかかってくるの?」という時間帯に電話がかかってきたりする事もあります。そして、その電話に出て、何十分も仕事の話をしてしまうかもしれません。“せっかく会えた大切なデートの時間を返して欲しい”と、カレ・カノジョに電話してきた人を恨みたくなりますし、その電話に出て無神経に会話する恋人も許せなくなってきてしまうものです。

デート中に、タクシーに乗りたがる人もいるかもしれません。経費としてタクシーを使えるので、たまにプライベートと混同して日常生活でもタクシーを利用するギョーカイ人の方はいます。恋人がタクシーに乗りたがる場合は、それだけ普段から当たり前のようにタクシーに乗っているという事でしょう。これも一般のサラリーマンやOLから見ると、非常識に感じることかもしれません。「この人大丈夫かな?」と思ってしまうかもしれないですね。

恋人の見た目やファッションはどうでしょう?華やかな業界ですので、男女ともに服装や髪形が派手な方はたくさんいます。そのこと自体はとてもよいのですが、もし年相応なファッションでなかったり、手や足などのワンポイントでタトゥーが入っていたりすれば、一緒にいてちょっと恥ずかしいと感じる事もあるかもしれません。

恋人の社会的な知識はどうでしょう?エンタテイメント分野には当然詳しい反面で、社会人として知っておくべきニュースや、社会情勢を知らない人もいるかもしれません。

芸能や音楽のニュースはチェックしていても、朝から新聞をゆっくり読んでいる時間がない人が多いのです。

そんなカレ・カノジョを軽蔑してしまうかもしれません。

<浮気が心配>

人付き合いも華やかなのが、ギョーカイ人です。

「カレ」がギョーカイ人であれば、浮気してないか心配してしまいますし、「カノジョ」がギョーカイ人であれば、誰か別の男に声を掛けられたり誘われたりしてるんじゃないかと心配になってしまいます。

実際、ギョーカイ人は、上司や取引先やとの付き合いで、キャバクラやクラブに行くことが多いのは事実です。

ギョーカイ人ということで、合コンや飲み会でのウケもよいので、男女ともに、友達から誘われやすいという事もあります。

女性のスタッフであれば、芸能人からナンパされて、番号を聞かれたりご飯に誘われたりする事も珍しくありません。

ギョーカイ人は、普段から、男女の出会いがとても多いと言えるでしょう。

また、ギョーカイ人は、芸能人や有名人と接する機会が多いので、男女ともに、異性に対する気遣いやエスコートに慣れている人が多くいます。

当然コミュニケーション力も高いので、人付き合いが上手な方が多いのも事実です。飲み会なども断らず、参加したほうがよいと考えている方が大半でしょう。

そんなカレ・カノジョと付き合っている相手としては、「浮気」について、心配にならないはずがありません。

仕事だとしても、男女が深夜まで同じ空間に一緒にいれば、親密度が増す可能性も高いので、恋人としてはよからぬ想像をしてしまうでしょう。

カレ・カノジョが、昨日と同じ服を着ていれば、「昨日はどこで泊まったんだろう」「シャワーはどこで浴びたんだろう」と妄想が膨らみ、ストレスの原因となってしまいます。

恋人同士が同じ業界にいたり、別の業界で働いていたとしても、相手の業界についての知識があれば、そこまで心配したり不安に思うことありません。

しかし、そうでない場合には、特に、芸能やマスコミのような、一般的な企業から見るとちょっと特殊な業界で恋人が働いてる人にとっては、「あり得ない」「信じられない」という考えに至り、その関係は、たちまちうまくいかなくなってしまうのです。


忙しい彼・彼女と上手くいく考え方

では、そんなカレ・カノジョを恋人に持つ人は、どうすれば、その関係がうまくいくのでしょうか?

(1)相手の仕事を、理解してあげる。

前述のように、カレ・カノジョが働いている芸能・エンタメ・マスコミ系の業界は、一般企業では“普通”でないことが、“普通”だったります。

そんな業界で、一生懸命働いているカレ・カノジョを理解してあげましょう。

そもそも、“ギョーカイ”は、その仕事に憧れる人も多く、高い倍率を戦い抜いて今の会社に就職した方が多くいます。自分の仕事が好きで、その仕事に対して、心のどこかで誇りを持ちながら働いている人が多くいる業界なのです。そんなカレ・カノジョの仕事ぶり対して、自分も、今の仕事に、自信を持って頑張っていると言えるでしょうか?

相手の業界や仕事を理解することで、相手を尊敬する事ができ、信じる事ができます。そして、優しい思いやりのある言葉をかけてあげる事ができるようになるのです。

もちろん、そう簡単に都合よく、相手に優しくできたりするものではありません。時には、愚痴や不満をぶつける事もあるでしょう。

しかし、それができるようになった時、カレ・カノジョにとって、パートナーとしてあなたが本当に頼れる存在となるでしょう。

(2)自分の時間を大切にする。

恋人と会えない時間は、自分の時間に費やしましょう。

睡眠時間の少ないカレ・カノジョは、それ以外の時間は、仕事をしたり、たくさんの人とのコミュニケーションに充てたりしています。

自分の知らない場所や国に行って、自分が知らない世界について、見たり聞いたり知識を深めているかもしれません。

一度切りの限られた人生の中で、睡眠時間を削り、精一杯過ごしているカレ・カノジョに対して、嫉妬したり、疑ったり、焼きもちを焼いている時間はありません。

恋人と会えない時間は、自分がしたい事をして、カレ・カノジョが経験している以上の体験や知識を得て、より人生を豊かなものにしましょう。

仕事を頑張るのもよいかもしれません。旅行でも、趣味でもよいですし、友人と遊ぶのもよいかもしれません。

恋人が焼きもち焼きでなければ、たまには異性の友人と過ごすのもよいかもしれません。そのうち、カレ・カノジョも心配になって、逆に「会いたい」と言ってくるかもしれませんし、もっと素敵な異性との出会いがあるかもしれません。

(3)我慢はしない。

辛い時には、正直に気持ちを伝えるようにしましょう。

「昨晩は、誰と過ごしていたか」「2人の関係を、どう考えているのか」「同棲したい」など、相手に直接伝えることで建設的な関係を築きましょう。

本当に浮気をしている人もいるかもしれないですし、結婚なんて全然考えていない人もいるかもしれません。

ギョーカイ人には、プライベートを省みず、離婚した人や、ずっと未婚の方が多くいるのも事実です。

早めに見切りをつけるのも、長い目で見たら悪いことではありません。

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「我慢」ばかりじゃない!ギョーカイ人と付き合うメリット

忙しいと言われているギョーカイ人のカレ・カノジョですが、決してこちらが我慢しなければいけない事ばかりでもありません。

付き合う事で、楽しい経験ができたり、これまで自分が知らなかった世界を知る事ができたり、時には、恋人の振る舞いに感動したりする事もあるかもしれません。

例えば、カレ・カノジョの仕事の“特権”を提供してもらいましょう。

具体的には、テレビ番組の撮影に参加させてもらったり、そこで芸能人に会えたり、サインを自分の名前付きで貰えたり、好きなアーティストのCDを発売日前に貰えたり、ライブのチケットを無料で貰えたりすることもあることはあるようです。

彼・彼女の仕事の内容を詳しく聞き出して、そこからなにか得られる情報などのメリットもあるかもしれません。

また、ギョーカイ人は、流行の感度が高いので、良い意味で、年相応ではない事が多いです。

ファッションや見た目が若い方も多いですし、気持ち的にも若い方が多い為、流行りのデートスポットやグルメも一緒に楽しむ事ができるでしょう。

“おシャレ”な恋人として、友達にもちょっと自慢できるかもしれません。

そして、何より、仕事に真面目です。

“仕事に不真面目”な人より、はるかに信頼できる存在ですので、将来の伴侶としても、検討に値するでしょう。

いかんせん業務時間が膨大ですので、意外にも色々な事を知っているものです。

政治や社会情勢には少し疎かったとしても、パソコンやスマホの操作、車の運転など実生活にまつわる知識、もちろんエンターテインメント知識など、たくさんの事を知っています。人付き合いも盛んですので、おしゃれなお店や、安くて美味しいお店も知っているかもしれません。

仕事が忙しい彼・彼女を持つ方は、決して、自分ばかりが我慢しなくてもいいのです。

相手の職業から得られるメリットや、相手の尊敬できる点にフォーカスして、お互い支え合いながら、よりよい関係を築いていけたらいいですね。

ちなみに、業界の中でも芸能人に直接関わる芸能事務所に勤める芸能マネージャーとはこんな仕事です。
芸能マネージャーの仕事術。タレントの売り出しからスケジュールまで

 

あなたが忙しい恋人と、上手にお付き合いできますように。