サラリーマンの平均年収は、だいたい400万円台前半といわれています。でもそれは、サラリーマン全体の数字。やはり気になるのは、自分と同年代の人がいくらぐらいもらっているかではないでしょうか? 今回は年齢別、そして男女別の平均年収を調べてみました。
もちろん、業種や職種、会社規模によって給与水準は異なります。あくまで平均だということを頭において見てください。
データは「転職サービスDODA(デューダ)」を参考にしています。また調査は2014年、ホワイトカラー系職種の男女、正社員を対象にしています。
それでは20歳の平均年収から見ていきましょう。
1:20歳の平均年収
20歳の平均年収=260万円
20歳男性の平均年収=281万円
20歳女性の平均年収=241万円
20歳で働いているということは、ほとんどが高卒で正社員として働いている人たちです。全体では平均260万円。年収の分布は一番低い区分けの300万円未満が77%と多くなっています。次いで300万~400万が14%となっており、ここまでに9割以上の人が入ります。
男女別に見ると、男性の方が女性より40万円高くなっています。女性の多い職種や業種の給料が安いということもあって、この時点ですでに男女に収入の差がついています。
1:25歳の平均年収
25歳の平均年収=333万円
25歳男性の平均年収=345万円
25歳女性の平均年収=315万円
この年齢になるとは大卒で働き出して2~3年目といった人が多くを占めます。25歳全体で見ると、333万円が平均となりました。細かい分布では300万円〜400万円が44%と半分近くになっています。ただその次、2番めに多いのが、300万円未満で32%となっています。
これは女性の年収が男性に比べて低く、最も多い41%が300万円未満になっているのが要因と考えられます。職種によって差があるので一概に言えませんが、男女格差というのは現実にあるようです。
2:30歳の平均年収
次は30歳の平均年収を見てみましょう。
30歳の平均年収=417万円
30歳男性の平均年収=439万円
30歳女性の平均年収=372万円
なんとたった5年で84万円も上がっています。分布で見ると、最も多い32%が300万円〜400万円のゾーンで、平均年収よりも低い人が多くなっています。次に多いのが27%で400万円〜500万円のゾーンになっていますから、この層が平均年収を引っ張りあげているようです。
いっぽう、男性の平均年収になると1位と2位が逆転し、400万円〜500万円が29%で1位。300〜400万円が28%で2位となっています。
また女性は300万円〜400万円が37%と一番多く、この点では男性の分布と変わりませんが、2位が300万円未満で25%となっています。男女の差は、昇給面でも差があるようです。
3:35歳の平均年収
35歳の平均年収=470万円
35歳男性の平均年収=500万円
35歳女性の平均年収=381万円
35歳になると平均年収は伸び悩むようです。25歳→30歳が84万円アップしているのに、30歳→35歳は53万円。ただしこれ男女によって差があります。男性が5年間で439万円→500万円と61万円アップしているのに比べ、女性は372円→381万円と、わずか9万円のアップに留まっています。
また、男性の場合は30歳平均でわずか1%だった800万円〜900万円の層が、35歳平均になると4%に増加しています。35歳というのは、キャリア的にも高額給与者が現れ始める年齢と言えそうです。
4:40歳の平均年収
40歳の平均年収=540万円
40歳男性の平均年収=572万円
40歳女性の平均年収=417万円
まさに脂の乗りきった年齢である40歳。35歳→40歳で一気に70万円のアップとなっています。これはこの年代から管理職になるなど、キャリアアップをすることが影響していると考えられます。
また35歳では年収の分布はある程度固まっていましたが、40歳になると300万円未満から1000万円以上までだんだんとバラけてきます。これは業種や職種、会社の規模によって昇給額に差があるためです。入社して20年近くの積み重ねが、はっきりとしてきたということでしょう。
5:45歳の平均年収
45歳の平均年収=616万円
45歳男性の平均年収=647万円
45歳女性の平均年収=472万円
アップ額は40歳に比べるとプラス76万円。それよりも目につくのが高額給与者の増加で、40歳全体では1000万円以上が8%、40歳男性で9%と1割近くになっています。40歳では全体が4%。40歳男性が5%ですので、どちらもほぼ倍に増えていることになります。
ただ、この年令全体で最も多いのは、平均年収より低い400万円〜500万円の17%。30歳の平均年収が417万円、35歳の平均年収が470万円ですから、そのへんから給与が伸び悩む人が多いのかもしれません。
5:50歳の平均年収
50歳の平均年収=680万円
50歳男性の平均年収=707万円
50歳女性の平均年収=466万円
アップ額は45歳に比べるとプラス60万円。上昇幅は落ち着きましたが、高額給与者はさらに増加、50歳全体では1000万円以上が16%、50歳男性で同じく16%。50歳女性でも8%が1000万円を超えています。
ただ、女性の平均年収は6万円のダウン。300万円未満が24%に増加、割合として一番多くなっており、これが全体を押し下げているようです。
6:55歳の平均年収
55歳の平均年収=762万円
55歳男性の平均年収=779万円
55歳女性の平均年収=536万円
アップ額は50歳に比べるとプラス82万円。ここに来て平均年収の上げ幅はまた大きくなりました。高額給与者はさらに増加し、55歳全体では1000万円以上が25%。4分の1は1000万円以上となりました。55歳男性で26%。55歳女性は45歳と変わらず8%が1000万円を超えています。この年齢になると役職も部長以上、役員クラスの人も増え、定年前のラストスパートといったところでしょうか。
男性は高額所得者を除くと700~800万が全体の15%のボリュームゾーンとなっており、平均年収の779万もここに収まります。
そして女性の平均年収はここに来て70万円のアップ。分布でみると高額所得者と低所得者との間に700~800万、離れて400~500万の2つの山が出来ており、個々人の働き方などによる年収の層が形成されているのがわかります。
7:業種別の平均年収は?
先にも書きましたが平均年収は業種によっても大きく変わります。参考までに業種別の平均年収も付け加えておきます(79業種中のランキング)。
1位=医薬品メーカー(680万円)
2位=投信・投資顧問(676万円)
3位=家電・AV機器メーカー(581万円)
4位=ハードウェアメーカー(575万円)
5位=電子・電気部品・半導体メーカー(573万円)
1位になった医薬品メーカーは前年比でプラス70万円と、金額だけでなく伸びもおおきくなっています。他にも医療機器・医療関連メーカー(571万円)やバイオ関連(442万円)も伸び率は高く、メディカル業界全体が活況といってもいいようです。
2位の投信・投資顧問ですが、金額こそ高いものの伸び率は悪く、前年のマイナス108万円になっています。
また3位の家電・AV機器メーカーも前年に比べてマイナス45万円と大きく下がっています。これは大規模なリストラにより高額給与者がへったことが影響しているのでしょう。
ちなみに、下位の業種は、理容・美容・エステ、ホテル、百貨店、旅行、冠婚葬祭など、サービスや小売り・外食などが多くなっています。これは若い女性が多いということが影響していると思われます。
先にも書きましたが、業種や職種、会社規模によって給与水準は異なるため、給与は大きなバラつきがあります。ひとくちに平均年収と言っても、高額給与者が大きく引っ張りあげている場合もあれば、低い人が下げている場合もあるのです。平均はあくまで参考程度に考え、これを超えてみせると仕事に励むモチベーションにするぐらいが、賢い活用法といえるでしょう。
参考:平均年収/生涯賃金(100職種別) 2014年版 |転職ならDODA(デューダ)
さらに、大企業メーカーの40歳平均年収はこちら、
→「大企業の40歳平均年収。一流企業のアイツはいくら貰ってる?」
なお、ここに掲載した金額はボーナス+残業など各種手当込みで、かつ税金などは差し引かれていない額面給与いわゆる「給与(税込み)」です。自分の「手取り」と比べて、随分多いんじゃ?と感じた人は念のため、こちらも読んでおきましょう。
→「給与明細の見方。給料から差し引かれる金額が何かくらい知っておこう」
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