お客さんや上司など、一緒に飲みたくない人に誘われると断る方法を考えるのはなかなか難しいもの。
ズバリ「お断りします!」
と言い切って仕事に支障をきたすと困るし、とはいえ別に飲みたくもないし、行きたくない、誘われたくない、とにかく今日は帰りたい!
そんな時に使える、飲み会を上手に断る理由を集めました。
会社の飲み会の断り方。一緒に飲みたくない人に誘われて断る方法
かつては、「上司やお客さんから飲みに誘われたら絶対に断ってはいけない」と言われていました。
しかし、最近は以下のような理由から、誘いを断るのも許される雰囲気になってきました。
- パワハラが問題視されるようになった
- 顧客との付き合い方のコンプライアンス
- 飲酒についてなにかとうるさい世の中になった
いまは、「飲み会がない会社」というのをウリにして求人しているところまであるようです。
とはいえ、お客さんや同僚と仲良くなれば、思わぬ話が聞けるかもしれません。
- 思わぬ取引先の情報を得られる
- 仕事を出してくれるのかどうか本心を聞き出せる
- 職場の飲み会も上司、同僚など、普段の仕事仲間の本音が聞ける
頻繁でなくても、たまには参加したほうがいろいろとメリットもあります。
やたら宴会の好きな会社やお酒の大好きな上司、お酒の好きなワンマン社長タイプの人はまだまだ多いものです。
そんな仕事絡みでの飲みの誘いをあまりつっけんどんに断って、まったく誘われなくなってしまうのも考えものです。
お客さんや上司、先輩社員からお酒に誘われた時、カドを立てず仕事に支障を出さず、別の機会にはまた誘ってもらえるような「上手な断り方」を紹介します。
1:「妻が風邪をひいて、面倒を見てやらなきゃならないんです」
「お腹の調子が悪くて」や「風邪っぽくて」など自分の体調が悪いことを理由にするのは定番に見えますが、実はコレNG。

なにしろ上司ですから、昼間のあなたがどうだったかわかっています。
「お前、体調悪いにように見えなかったぞ」と、あっさり論破されてしまうでしょう。
そんな時に便利なのが家族です。
結婚していれば奥さんを、家族がいれば子どもを利用しましょう。
上司といえど、さすがに無理は言えないはずです。
この断り方で重要なのは、翌日「おかげさまで妻の体調もよくなりました」と、ちゃんと報告をすること。
嘘をつくなら最後までちゃんとつきましょう。
2:「10年ぶりに親友と会う約束をしてしまったんです」
先約ありで断る場合は、あなたが誰と飲むのかが重要になります。
単なる友人では、自分が軽んじられていると上司の機嫌も悪くなるでしょうし、同僚とでは強引に混ざってくる可能性もあります。
上司と飲む以上に重要で、なおかつ首を突っ込めない相手となると古い親友になるのです。
ちなみにこの嘘をつく時は、その親友のキャラ設定もしておきましょう。
上司が「どんなやつなんだ?」と聞いてくるかもしれません。
中学の部活が一緒で豪快な性格、などすぐに答えられる準備をしておきましょう。
3:「田舎の両親が来るので面倒を見なければならないんです」
地方出身の人に限られますが、両親もまた上司が無理を言えない相手です。
この時に重要なのが、なんで両親が会いに来たのか理由を作っておくことです。
“なんとなくよく来る“では、あなたがまだ親に頼っていて自立できていない人間だと、思われてしまうかもしれません。
”スカイツリー見物に来た“”法事で来た“など、両親が来る理由を作っておきましょう。
4:「明日、検査があるんでお酒はまずいんですよ」
仕事をするうえで体調管理は重要。
そのための検査ならば、上司もさすがに突っ込んでこないでしょう。

サラリーマンの場合は社内で健診を行うことが多いため、「ウチの検査は終わっただろ?」と突っ込んでくるかもしれません。
そういう時は「ちゃんと調べたいんで医療機関でも受けているんです」と答えましょう。
ちゃんと体調を考えていると、あなたの株も上がるかもしれません。
ただこれは、頻繁に使える手ではありません。
何度も健診を受けていると、重病なのではといらぬ心配をされてしまいます。年に1回、せいぜい2回までに留めるべきです。
5:「家の鍵をかけ忘れてしまったみたいなんです」
さすがの上司も「大丈夫だから」と無理強いはできないでしょう。
他に似たものとして、「エアコンを切り忘れたかもしれない」というものがあります。
ただしあまり頻繁に使うと、“注意散漫なやつ”と思われるので要注意。

他に“家に戻らなければいけない”系としては、「宅急便が時間指定で届くので帰らなければならない」というのもあります。
「再配達してもらえばいいだろ」と切り返されたら、「ナマモノなんで再配達はまずいんです」と返しましょう。
6:「資格取得の勉強をしなければならないんです」
資格を取るのは仕事に活かすため。
そのための勉強ならば、上司も無理は言ってきません。
しかしこれは危険な技です。
仕事と関係のある資格であれば上司も気になるため、なんの資格なのか聞いてきたり、進捗や試験結果も聞いてくるでしょう。
もしあなたがなにもやっていないことがバレたら、ピンチに陥ってしまいます。
いっそ嘘をついたついでに、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょう。
サラリーマンでも取りやすい役立つ資格については、こちらにありますので参考にしてください。
【普通のサラリーマンがいまからとれる資格】
資格はいろいろありますが、なるべく実務に役立つものを選びましょう。
例えば利酒師など趣味性の高い資格にすると「俺よりも趣味を優先するのか」と、上司が機嫌を損ねる可能性があります。
7:「明日、朝イチでお客さんのところに行くので」
あなたが営業職でなおかつ平日の誘いなら、これは使えます。
お酒の匂いといのは、意外と残るもの。
大事なお客さんと会うのに、お酒の匂いを漂わせていては信用問題になりかねません。
ここで無理を言う上司はいないはずです。
でもこれをお客さんに言ってしまうと「オレのところより大事なのかよ!」となってしまうので、注意が必要です。
また、この時に明日のアポイントの相手が誰かはちゃんと設定しておきましょう。
重要な打ち合せだと、当然上司は結果をきいてきますし相手と連絡を取る可能性もあります。
そんなことのないように、「ご無沙汰しているので顔つなぎの挨拶に」程度の用事に留めておきましょう。
これらの断り文句を使うときに、忘れてはいけないのがひとつ。
断る前にかならず「誘っていただいて嬉しいんですけど」という言葉をつけましょう。
こうすることで、相手も断りを気持ちよく受け入れることができます。
8:「体が限界のようです……」(二次会編)
上司からの2次会の誘いなど、断るのはなかなか難しい局面も多いですよね。
ここからは特別編として、二次会の誘いの断り方を紹介します。

まず一次会で2、3杯飲んだら、一度トイレに立ちましょう。
ここですぐ戻らず、10分ぐらいこもるのがポイント。
そして戻る時は、ちょっとツラそうな小芝居をします。
そして再び飲み始めたらまたトイレに。
今度は20分以上こもりましょう。
20分も席を外していれば、さすがに心配する人も出てくるはず。
フラフラと席に戻り、「もう体が限界のようです……」といえば、あなたが帰るのを止めようとは、誰も思わないはずです。
そして大事なのが後日、体調が戻ったことをちゃんと報告すること。
病気系の言い訳は本気で心配されたり、多用すると“体が弱い”レッテルを貼られてしまうので、アフターフォローは必ずするようにしましょう。
9:「本当にありがとうございました!」(二次会編)
さまざまな小芝居をしてきましたが、最後は直球で。
わいわいがやがやと盛り上がっている一次会。
確実に二次会まで続くと思ったら、先手必勝でスパッと帰りましょう。
普段はしつこい上司も楽しく話をしている最中ならば、つい「おお、おつかれ!」と返してしまうはずです。
この技のポイントは、必ず場が盛り上がっている時に使うこと。
会話が途切れた時に言い出すと、帰るということが格好のネタになってしまい、逆に帰れなくなってしまうでしょう。
究極の手段:「飲まないキャラを確立する」
最後に、一番上手く断る方法は「飲まないキャラを確立する」ことです。
例えば就職や転職、異動など、あなたが組織に入って間もない頃に歓迎会があったとしても1次会でスッと帰る。
そのあと誘われたとしても「あまり得意でないので」と、きっぱり断りましょう。
ちょっとハードルは高くなりますが、これであなたの飲まないキャラは確立され、誘われる回数は減るでしょう。
また注意したいのが“たまには誘いを受ける”ことです。
先にも書いたように、会社の飲み会は本音の聞ける貴重な場。
そこにまったく参加しないのは、仕事上よくありません。
3か月に1度ぐらいは誘いを受けたほうがよいでしょう。
このぐらいの頻度なら話の内容もマンネリ化せず、得られるものも多くなります。
また普段は来ないあなたが行くことで、場も盛り上がるでしょう。
上司の誘いは上手く断り、たまに付き合う。
これが重要なのです。
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飲み会をうまく断って、明日のあなたの仕事が楽しくできますように!