新社会人になって親から独立し、始めての一人暮らしに不安を覚えている人は多いでしょう。
親の保護から出て一人で生きていくことは、世間の荒波にもまれる「社会人」としての訓練にもなります。
すでに何年か会社勤めをしてから、会社の寮や実家を出て、一人暮らしを始める人も同じです。
一人暮らしで最低限必要なモノと注意事項をまとめました。
1.新社会人!一人暮らしで必要なモノ
一人暮らしをする前には、やはりある程度の「覚悟」が必要です。あまり重く考えるものではありませんが、一度実家を出たからには、すぐに出戻ってくるのでは格好がつきませんよね。
実家で生活してきた親や兄弟にとって、あなたが一人暮らしを始めることは寂しい反面、一人前の社会人になった証でもあります。
一人暮らしをする決心をしたら、一人で生活をしていくことを心に誓ってみましょう。
2.なにはなくともやっぱり資金
そして現在実家や寮で生活している人が一人暮らしをするために一番必要なのは、「お金」です。
やはり先立つ物は金。実家や寮を出ようとするのであれば、ある程度の貯金が必要になります。
いまはまだ一人暮らしの検討中の人も、目的がはっきりすると、お金を貯めやすくなりますよ。
3.一人暮らしに必要な賃貸物件
一人暮らしで第一に必要なのが家です。いきなりマンションを購入する人は少ないので、賃貸物件を探す前提で話を進めます。
賃貸物件の場合、まず最初に必要なのが敷金と礼金です。敷金と礼金は、地域によっても違いますし、築年数によっても違いますから、とにかくよく調べておくことが大切です。
社会人3年~10年くらいの人が一人暮らしをする場合は、ワンルームや1DKの広さがあれば十分と言えるでしょう。
一人暮らしを開始するときに大きな部屋に住むことは頑張るきっかけにもなるのですが、他にもお金は必要になりますので無理をしないことです。
これくらいの広さであれば、敷金・礼金の相場も下がってきているので、最大でも30万円くらいまでが目安です。
家賃については広さ、築年数、駅からの距離におおよそ比例しますので、条件を見ながら決めるようにしましょう。
家賃が5千円安ければ、年間6万円貯まることになります。家賃は安ければそれに越したことはないので、じっくりと探して、粘り強く家賃交渉をしていきましょう。
賃貸物件を探すときにもう一つ重要なのが「更新」です。
更新する時には、家賃2か月分の更新料が発生するのが一般的です。1年で更新をするのか、2年で更新をするのか、それだけで発生する費用が全然違いますので、契約前にチェックするようにしましょう。
部屋探しのコツはこちら、
→「部屋探し、不動産屋が教えない5つの得するポイント」
4.『家具』『家電』
一人暮らしをするためには、家電や家具が必要になります。最近は家具といっても高級タンスなどを買うことはほとんどないでしょう。とりあえずベッドがあればなんとかなります。
それと忘れがちなのがカーテンです。これは防犯のためにも重要です。
窓にピッタリのサイズのカーテンを注文して届くまでに時間がかかることもありますので、部屋が決まったら早めに手配しましょう。

家電もハイスペックなものを購入するのではなく、まずは一人で生活していくのに問題ないレベルに抑えるようにしましょう。
また、冷蔵庫やエアコンなどの必要最低限の電化製品以外は、住み出してから購入しても遅くありません。自分の生活スタイルに合わせた家電を揃えるようにしておいてください。
初めての一人暮らしをする場合は、家電で少なくとも20万円くらいはお金を用意しておく必要があります。
家電量販店でまとめて購入したらかなり値引きをしてくれます。ここでもビジネス同様、値切りの交渉をしていきましょう。
5.一人暮らしの食事
一人暮らしで一番苦労するのが食事かもしれません。
仕事が出来る人は、一人暮らしでもしっかりと栄養の事を考えていますし、朝から仕事に集中できる体調を作ってきます。
これまでは栄養のバランスなど考えたことがないかもしれませんが、野菜を中心に摂るように考えてみるとか、場合によってはサプリメントなどを活用して、自己管理をしていかなければなりません。
また、食費を上手くコントロールできないと貯金もできなくなります。普段のお金の利用の中で、食費をうまく節約するように考えてみてください。
外食を続けるのではなく、簡単なものでもいいので、たまには自炊をする日も作ると良いでしょう。
家賃を除けば食費が一番お金がかかる部分でもあります。
外食を続ける、毎日お弁当を買うとなると、稼いだ給料はあっという間になくなっていきます。
先ほどの食事のおける自己管理と同じことですが、食費についてもしっかりと管理していくようにしましょう。
6.生活用品
一人暮らしになると生活用品も自分で全部そろえなくてはいけません。

お風呂やトイレの洗剤。キッチンの洗剤、タワシ。洗濯物を干すハンガーや洗濯バサミも必要です。
実家では全部揃っていた筈ですので、気にしてなかったかもしれませんが、意外といろんなモノが必要です。
これは気づいた時にいつでも買い足していけるので、必要に応じて買い揃えていきましょう。
7.一人暮らしの防犯、防災
実家や寮で生活していた時にはほとんど気に留めていなかったかもしれませんが、犯罪から身を守ることも自分一人でやらなければなりません。
戸締まりや火の始末に気をつけるのはもちろん、犯罪ではありませんが強引な訪問販売なども自分で撃退する覚悟が必要です。
特に女性は狙われやすいので、気をつけるだけでなく、さまざまな対策を打っておきましょう。
8.体調管理も、これからは自分で
一人暮らしでやってはいけないこと、それは羽目を外し過ぎて、体調管理の手を抜くことです。

夜更かし、栄養バランスの偏った食生活、が続けば身体の調子がおかしくなるのは必然。社会人になれば、体調を崩すのは自己管理が出来ていない証拠です。
一人暮らしをするようになってから仕事に身が入らない、体調を崩すといったことが続いていては意味がありません。
会社から「あいつは自己管理ができていない」と見られても仕方ありません。風邪をひくのは自分のせいなのです。
若いうちは気力で乗り切れると思って手を抜きやすいのですが、体調管理はこれまで以上に考えるようにしていかなければなりません。親御さんもそれを心配していますよ。
一人暮らしの意外なメリット
さて、あなたはなぜ一人暮らしをしたいのでしょうか?一人暮らしを始める前に、これもしっかり考えて覚えておいてください。
1)お金の大切さが分かる
電気代、ガス代、NHKの受信料など、生活していくためには常日頃から発生するお金があります。
一人暮らしをしたことがない人は、生活にどのようなお金が発生しているのか実感しにくいものです。
自分で生活をすることで、お金の大切さを理解できますし、お金の流れが分かるようになります。
社会人となり、仕事をしていく上では、日常生活でどのようなお金の流れがあるのかを知ることはプラスになります。
2)親の大切さが分かる
一人暮らしをすれば、掃除も洗濯も料理も全て自分です。実家で生活していた人は、親が全てやってくれていた事がいかに大変かが分かります。
仕事で忙しいときに、帰ってきて洗濯する気にならないこともあるでしょう。ご両親も同じような環境だったかもしれません。
生活していく上で、日々継続しなければならないことに直面して、親のありがたみを感じることでしょう。、親孝行をしていくきっかけにしてください。
3)時間が自由に使える
一人暮らしをすると、文句を言う人が回りにいません。深夜に帰ってこようが、土日にお昼まで寝ていようが自由です。
時間が自由に使えるようになることで、仕事で貯めたストレスを発散することができます。
しかし、そんな気ままな生活もそのうちに「これはダメだな」と気づくことでしょう。一人暮らしをしばらく続けていると、有効な時間の使い方を考えるようになります。
朝1時間早く起きて行動を開始したり、土日も朝早く起きて新しい趣味にチャレンジしたり、無駄な時間を作りたくなくなってくるものです。
仕事とのメリハリがつくようになり、プライベートも仕事も充実してくるようになります。
また、計画通りに時間を活用できると、それが自信になり、仕事でもテキパキと動けるようになってきますよ。
4)友達や彼氏彼女を部屋に呼べる
これを楽しみにしている人が実はとても多いのではないでしょうか。
いうまでもなく実家や寮暮らしの時には出来なかったあれやこれやが実現できます。
でも騒ぎすぎて隣や下の階の部屋の人に迷惑をかけないように注意しましょう。
一人暮らしで「社会人」としての訓練を
一人暮らしをすると、お金の大切さが分かり、社会人として仕事に対しての意識も変わります。仕事に対しての責任感も生まれてくるようになります。

なにも会社に就職することが「社会人」ではありません。もちろん「一人暮らし」が社会人の条件というわけでもありませんが、この社会の中で一人で生きていけることのひとつの証明が一人暮らしにあると言ってもいいのではないでしょうか。
一人暮らしにはいろいろと不安なこともあり、メリットばかりではありませんでしたが、それを乗り越えこなしていってこそ一人前の大人というもの。いつかは愛する人と結婚生活をするかもしれません。その時のためにも、まずはキチンと一人暮らしが出来るようになりましょう。
とりあえずは会社の社員寮に入るという人も、部屋に持ち込む家具や家電など、参考にしていただいたら幸いです。
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一人暮らしで、あなたのプライベートな時間も、もっと充実しますように。