夫婦喧嘩で険悪なムードになってしまうと仲直りのきっかけ作りも難しいものです。
そんな時に、妻あるいは旦那にどんな言葉をかけると、早く仲直り出来るのでしょうか?
ここでは家計収入の主な担い手が夫という場合でよくありがちな、夫の仕事が原因にある夫婦喧嘩の例を見て行きましょう。
その時の夫と妻それぞれの言い分、さらに仲直りへの解決法を紹介します。
夫婦喧嘩の仲直りは、仲直りのきっかけ作りから
とにかくどちらかが謝ること。
- 「ごめんなさい」
これが基本。これがなければはじまりません。
ということで、これを読んでるあなたが謝るのが一番です。
どう考えても自分に非がなかったとしても、「(相手を)怒らせてしまっってごめんなさい、どうして怒ってるのか聞かせて。」ということはできます。
あるいは、「ごめんなさい、こうこうこう思ったから自分はこうしたんだ。」と自分の言い分を伝えるだけ伝えてスパっと会話を終わらせ、ほとぼりが冷めるのを待つ、という方法もあります。
いずれにしろ、自分からごめんなさいというのが大切。
言いたくないけど、ここは例のような一言をつけて、先に謝ってしまいましょう。
それによって相手も冷静になって考え、反省するところは反省してくれるようになります。
それでは、具体的なケースごとに見て行きましょう。
1. すれ違い&コミュニケーション不足
夫の帰りが遅いとお互いそれぞれの生活リズムが合わず、同居しているのにすれ違い生活になってしまいます。
当然、原因が仕事だと分かっていつつも仕事を辞める事はできず、そのままにしておくと結婚している意味すら感じられなくなるケースもある為、解決する事が必須です。
仕事が忙しく深夜まで残業したり時には泊まり込みというような生活が続くと家に帰ってからも疲れが残っている為、夫婦間での会話が少なくなってしまいます。
会話がなければお互いの思っている事を理解し合えないです。
そしてそれが積み重なってくると、不満やストレスが溜まってしまい、いずれ夫婦間で衝突が起こってしまいます。
- 夫の言い分・・・仕事を辞めるわけにはいかないだろ!疲れてるんだから家では静かに休ませてくれよ
- 妻の言い分・・・仕事ばっかりで私のことはどうでもいいのね…
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
解決手段としては、とにかく会話をする事です。
でも例え同じ家に住んでいても、夫婦それぞれが完全別行動ではそうした機会は作れません。
直接会って話をすることが難しければ、LINEやメールでやりとりしてもいいですね。
それを日課にしてしまうか、習慣にする事を意識するようにしましょう。
毎日が無理でも週末に二人でゆっくりする機会を用意すれば、コミュニケーション不足をなんとか補えます。
大げんかに陥ってしまうような事にはなる前になんとかしましょう。
具体的には週末に、
- 一緒に食事をする
- 家に帰った後はお互いリビングで過ごす
- 一緒にお風呂に入る
…ということを心がけましょう。
これは夫婦としての義務、と考えても構いません。
とにかく2人の時間を作りましょう。
男性側から
「いつも忙しくて疲れててごめん。今日はゆっくりできるよ」と行って、話をしたり軽くいちゃついてみましょう。
女性側から
「いつもお疲れ様。気にしなくていいからゆっくり休んでね。
それからどこか一緒にお出掛けしたいな」と、余裕を見せるのがいいですね。
もうすでに喧嘩になってるので、まずは仲直りして、次からはちょっと我慢も必要ですが、忙しい旦那をサポートする方法を2人で話し合ってみましょう。
2. 休日出勤、休みがとれないことが原因の夫婦喧嘩
せっかくの休日が出勤になり、さらにその日に夫婦で何らかの約束をしていた場合、その約束がお流れになってしまうことで夫婦喧嘩に発展することがあります。
一度くらいなら問題にならないものの、これが立て続けになると妻は我慢できなくなり、つい夫に文句を言ってしまいます。
さらに休日出勤に限らず、妻が希望した日に夫が有給をとれなかった時も同じように揉める場合があります。
子供の行事ごとなどは特に大きな不満になります。
- 夫の言い分・・・生活のために仕事をしているわけだし、こっちだって好きで行くわけじゃないのに、さらに文句まで言われたくない
- 妻の言い分・・・仕事優先で家庭のことを何も考えてくれていない
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
会社のせいであって夫婦のどちらかが悪いというわけではないので、お互いの気持ちを理解して一言添えることが大切です。
夫は「休みの約束が守れなくてごめんね」、妻は「大変だけど頑張ってね」と言葉を掛けあってください。
…と言うのは簡単ですが、それがあらかじめ出来てればケンカになってないわけで・・・。
男性側から
もうすでに喧嘩してしまった場合、基本的に女性は約束を反故にされたようなことはずっと覚えています。
「来週はちゃんと連れていくから」と言ったくらいでは埋め合わせできません。
そこで一番いいのは、約束していた以上のものを返して埋め合わせする方法です。
例えば、アウトレットモールにショッピングに行く約束をしていたなら、デパートで買い物を。
近場の公園でデートの予定だったなら、ちょっと遠出して遊園地へ。
日帰り旅行 → 温泉へ泊まりがけの旅行というふうに、約束をグレードアップさせるのです。
ちょっとお財布的には出費が痛手ですが、ここは仲直りのために奮発しましょう!
女性側から
言い方は悪いですが、男性は、“釣った魚にエサはやらない“的なところがあり、いま夫婦関係がそれなりに続いてることに慢心してしまっています。
ときどき仕事で約束をすっぽかしても、まぁいいだろう…と思ってる可能性もあります。
そこで女性側としては、不満があることを上手に伝えることが大切。
その時、「どうして急に行けないなんていうのよ!」と言ってしまったら、男性は攻撃されたと感じて身構え、反発します。
仲直りのためには数日後でもいいので、「毎日お仕事お疲れ様、この前は楽しみにしてたから行けなくて残念だったな。今週もお仕事なの?」と可愛く言ってみてください。
すると男性側も悪いという気持ちは少しはあるので、「ごめんよ」と素直に返してきてくれるでしょう。
3. 夫が仕事だけで育児に協力しない
- 小さな子供がいる家庭で、夫が“男は働き、女は家庭につく”という考え方に強いこだわりを持っている
- 男尊女卑的な家庭で育ってそれが当たり前という感覚になっている
と、妻のストレスが溜まりに溜まって夫婦喧嘩に発展することがあります。
妻が夫に育児を頼んだ時、仕事疲れを理由にして断ると、妻の怒りが一気に爆発します!
- 夫の言い分・・家族を養うのも育児の一つなので、育児に協力しないと文句を言われるのは心外
- 妻の言い分・・・仕事は大切だが、自分は休日もなく育児と家事に追われているので少しは手伝ってほしい
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
さまざまな育児の中で、一つでも夫の役割を作りましょう。
すでにある程度やっている場合は、もう一つ追加することで円満に解決します。
例えば休みの日は子供と公園に遊びに行ったり、お風呂は毎回夫が入れるなどがおススメです。
ただし、時には残業で遅くなり、それが守れない時もあるので、そういった際に妻は夫を責めないようにしてください。
男性側から
「いつもご苦労様。なにか手伝えることない?」と尋ねるのがいいでしょう。
二人の子供です。
一緒に育てていく気持ちを見せることが大切ですよ。
女性側から
「お仕事ご苦労様。お疲れのところだけど、お父さんが一緒に遊んでくれると子供が喜ぶから」といった感じで、自分ではなく子供の気持ちから攻めて見てください。
夫も子供のことはもちろん大切に思っているので、ちょっと大変だけど頑張るか、となりやすいです。
4. 家事の手伝い&部屋すら片付けない夫
仕事の疲れを理由に家事を一切手伝わない夫、それどころか部屋の片づけや掃除もせず、全て妻に任せっきりにしていると、妻のストレスが溜まって喧嘩になります…よね。
- 夫の言い分・・・仕事で疲れているし、家事は妻の役目。自分が手伝う必要はない
- 妻の言い分・・・疲れているのは分かるけど、たまには手伝ってほしいし、自分で出したものくらいは片付けてほしい、っていうか常識でしょ!
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
男性側から
まず夫は妻に謝り、最低でも自分で散らかしたものはさっさと片付けてしまってください。
疲れているという夫の気持ちも分かりますが、良好な夫婦関係を築く上では“疲れている”は禁句です。
時間がかかる大がかりな家事までは手伝わなくてもいいですが、お風呂の掃除や食器洗いなど、簡単な家事を手伝って妻の負担を減らしてあげてください。
何もしないのはいけませんよ。
女性側から
なんで私が!と思うかもしれませんが、夫と二人で一緒に片付けをするのが現実的です。
自分も一緒にやるからと、夫の重い腰を持ち上げおだてて、なんとか片付けにとりかかりましょう。
そして綺麗になったら「よく頑張ったね!キレイになったね!気持ちいいね!」と子供に片付けの躾をするように褒めてみましょう。
残念ながらこういう夫は子供の時のしつけがキチンと出来ていないのです。
長い結婚生活のストレスを減らすためにもここは躾を頑張りましょう。
また、家事の手伝いにおいては当番制にすると守れない時が必ず出てきます。
その分を何か別の用事やイベントで埋め合わせするようなルールを作っておくといいでしょう。
5. セックスレス問題
夫の仕事による疲労で夫婦のセックスがおろそかになることで起こる夫婦喧嘩です。
特に夫が自慰行為をしている場合、性欲はあるのにセックスを拒まれていると感じ、妻は女として見られていないと不満を抱きます。
これが直接的に喧嘩の主題としては上がってきてないかもしれませんが、特に身体的な理由がなく1ヶ月以上セックスしてなくて、他には理由が見当たらない場合はセックスレスが原因かも?と疑ってみた方がいいでしょう。
- 夫の言い分・・・セックスをすると寝るのが遅くなるし、仕事で疲れているから寝る方を優先したい。しても盛り上がらないし…。
- 妻の言い分・・・夫は自分のことをどう見ているのかな?一人の女として本当に愛してくれているの?
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
いますぐセックスをする機会を作るのが一番いいですが、どうしても難しい場合は一緒に手を繋いで寝たり、キスするなど、セックス以外で甘くてお互いの愛情を確かめあえる行為をするといいですよ。
男性女性どちらからでもいいので、「手つないで寝ていい?」と言ってみましょう。
大事なのは、愛情を相手に伝えること!平日疲れているのであれば、それで場を持たせておいて、可能であれば週末の夜など、一週間の中のどこかで夫婦だけの甘い時間を作るようにするのがおススメです。
6. 収入面の不満からの夫婦喧嘩
夫の収入に不満がある妻が、ついうっかりそのことを夫に愚痴ってしまうことで起こります。
夫は家族のために一生懸命働いているのにと、その愚痴に対して反論することで大きな喧嘩に発展します。
独身の時代に比べると、結婚生活では自由に使えるお金は圧倒的に少なくなります。
生活費が必要になってくる上に、将来の為の貯金、子供がいる夫婦ではさらにお金がかかります。
特に結婚するまで実家暮らしをしていた場合は、これを不満に感じるケースが多いです。
仕事が大変な割には自由に使えるお小遣いが少ない、それで結婚生活が嫌になってしまう事もあります。
- 夫の言い分・・・自分だって給料に満足しているわけじゃないし、そんなこと言われてもどうにもならないよ!っていうかもっと小遣いくれよ!
- 妻の言い分・・・どうしてこんなにお金がないの?夫の給料の額はコンプレックス。両親や友人には恥ずかしくて収入額を言えない
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
男性側から
稼いでくる収入のことは、自分としても不満のあるとても痛いところなので、かなりムカつきますよね。
小遣いが少ないのも困ったもんです。
しかしここは建設的に、「どうやって家計の収入を上げるのがいいと思う?」と腹を割って話しあいましょう。
女性の側から
収入の少なさを夫に愚痴るのは無意味です。
と言うのも、それを言ったところで夫が解決できるわけではなく、夫の心も傷ついてしまうだけ損です。
もし軽率にも愚痴って喧嘩に発展したら、妻は素直に謝った方がいいですね。
また、世間で公表されているデータを元に考えるのは禁物です。
職種や仕事の大変さ条件などを無視して、ただ社会人の平均年収だけを表したデータと夫の給与を比較したのでは、仮に平均を下回っていたとしてもいちがいに夫の収入が低いとは限りませんので注意してください。
…とはいえ、実際に家計に対して収入が足りてないと感じる場合は、ではどうやって収入を上げるか、二人で現実的に可能な方法を話し合ってみましょう。
転職、副業、資格の取得、社内でのキャリアアップなど、きっと方法はありますよ。
7. 仕事を辞めるか辞めないかでの夫婦喧嘩
夫が仕事を辞めたいと言いだした時、それでは生活に困るという不安を持つ妻と衝突して起こります。
転職や独立開業に自信を持つ夫と懐疑的な妻、この自信と不安の違いが口論となり、夫婦喧嘩に発展します。
- 夫の言い分・・・明らかに仕事を変えた方が、今より条件が良くなる、少なくともいまの会社で働くよりも楽になるのにどうして理解してくれないのか?
- 妻の言い分・・・条件が良くなるのは分かるが、もし失敗した時のことをどう考えてるの?
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
これも生活のための収入に直結する問題です。
『喧嘩の仲直り』と、『現実的な解決策』を分けて考えましょう。
喧嘩の仲直りとしては、ここはどちらからでもとにかく喧嘩になったことを謝ること。
男性側から
「急に言い出して悪かったよ」と切り出しましょう。
妻は不安になっています。
その気持ちをくんで、まずは仲直りが先決。
また機会をみて即仕事を辞めるということではなく、まずは自分の想いから話していきましょう。
女性側から
「びっくりして、キツイことを言ってごめんなさい」と、まずは謝ってみましょう。
その上で、夫がどうして仕事を変えたいという考えに至ったのか、じっくり話を聞いてみましょう。
簡単には納得できないかもしれませんが、それで構いません。
まずはお互いの想いをお互いに知ることが大事です。
そしてその後に、どうするかを話しあいましょう。
それぞれの感情と将来の計画。
どちらも“決めるのは自分”だという考えを捨て、相手の意見をよく聞いた上で、自分の意見をしっかりと伝えましょう。
時間をとって二人でしっかりと話し合い、お互いが納得できる道を探してください。
8. 妻の仕事スタイルへの不満
共働きや妻がパートや在宅の内職をしている場合、その働き方や仕事の職種、勤務時間などに不満を持った夫がそのことを妻に告げて喧嘩が起こります。
妻からすれば、自分は自分の仕事がしたい、あるいは夫の稼ぎが悪いせいで自分が働いているのだと思っているので、揉めてしまいます。
- 夫の言い分・・・家事や育児がおろそかになるのが目に見えているから辞めてほしい
- 妻の言い分・・・家事や家のことを妻に全て任せるのはおかしい。自分だって働きたいし、生活のために働こうとしているのに
<夫婦喧嘩の仲直り方法>
そもそも男性がもっと家事や育児をすれば、この問題はたいてい解決します。
妻は家事をおろそかにしないことを夫に約束し、夫は妻の家事を手伝って協力する姿勢を見せてあげてください。
どちらがお金をどれだけ出しているといった考えは捨て、妻は仕事で夫の収入をサポートし、夫は妻の家事をサポートするという、協力しあう考え方を持つことで解決を目指しましょう。
男性側から
「この間は悪かった。実は働いてくれて助かってるよ。家事とかもっと手伝うから、なんでも言ってよ。」
女性側から
「自分も外で働きたい気持ちはわかって。あなたにも負担をかけるところはあるけど、二人で頑張ろう。」
仕事がケンカの原因なら解決の方法はきっとある
仕事を真面目に一生懸命に働く夫とそれを支える妻、共働き家庭が増えた現在でもこういう組み合わせの夫婦は多いです。
それぞれの役割を頑張って結婚生活を支えあっていて、一見良好な夫婦関係に見えますが、内心では不満たらたら。
そして、なにかのきっかけで大爆発!
「どうしてこうなるのでしょう?自分は悪くないのに。」
と思うところですが、ここまで読んでいただいたあなたであれば、たいてい双方になにかしらの問題があって、こうした喧嘩は起こることがおわかりいただけたかと思います。
浮気や性格の不一致と違い仕事が元となって起こる夫婦喧嘩では、お互いの愛情があった上でなおかつ会社やこの社会を生きていくの困難さが原因の喧嘩です。
このため、相手の気持ちを考えて話しあえば、必ず解決できる問題でもあるのです。
お互い同じ対等な立場だと意識することと、自分の意見を言うだけではなく相手の意見をしっかりと聞き、相手の気持ちを理解することに注意すれば、こうした夫婦喧嘩は未然に防ぐことができます。
それでも衝突してしまった時には、今回紹介した内容を参考にして、早く仲直りしてくださいね。
共働き夫婦がやはり仕事を原因としてケンカしてしまったら、
→「共働き夫婦が喧嘩してしまったら?仲良くする7つの秘訣」
夫婦の間に大きな亀裂が入りつつある時は、
→「夫婦関係を修復したい…「妻の態度がおかしい」と気づいた時の改善策」
いろいろ大変なことがありますが、これをきっかけにもっと仲良くなって夫婦でワインで乾杯!とでもいきたいですよね。そんな時にオススメなのは、
→「飲みやすいワイン 悪酔いしないワインの本命が日本上陸!」
早く仲直りして、仕事もプライベートも上手くいきますように。