エアコンの冷房が効きすぎて寒い…、なにか対策を打たないと風邪引きそう……。そんな職場環境に置かれている人は男性女性問わず、結構多いです。
ギラギラと太陽が照りつける真夏の太陽、灼熱のアスファルト。会社の人たちはみんな暑い暑い(;´∀`)(-_-;)暑いな-(^_^;)暑くて死にそう…(*_*;もっと温度下げてよ!(^o^;);と言っている中で、一人だけ
「寒いからエアコンの設定温度を上げて欲しい{{{{(*ω*)}}}} …ブルブル…」…とはなかなか言いにくいもの。
そんな冷え性で寒がりな人に贈る、寒過ぎて辛いオフィスで快適に仕事をするための職場のクーラー対策とオフィスの冷房対策グッズを紹介します。
エアコン寒い対策その1「首を温める」

まずおすすめなのがストール(マフラー)を巻くことです。体を温めるのならもう一枚着るのが一番ですが、少し脱ぎ着が面倒です。その点、ストールなら日差しの照りつけるホームから、キンキンに冷房の効いた電車に乗り込んだ時も、サッと取り出してすぐに巻けます。
首は太い血管がたくさん通っているので、ピンポイントでここを温めるだけで、全身の血流がよくなります。たためばコンパクトになるのでバッグの中に入れても邪魔になりません。リネン素材のものは汗をかいても肌触りがいいので、おすすめです。
以前はカーディガン派だった人も、スーツの上着と脱いだり着たりするのが面倒くさくなってストール派になった人は多いです。持ち運びも便利ですしね。
エアコン寒い対策その2「長い靴下を履く」

最近はくるぶしの見えるショート丈の靴下が流行っています。いかにも涼し気なのですが、これも冷え性の原因となります。首と同じく、足首には太い血管がたくさん通っています。つまりここを冷やすことは、冷えの原因になってしまうのです。
特にオフィスの床近くは温度が低くなるので、足元は冷えがちです。ファッションも大事ですが、もし冷えで悩んでいるなら、長い靴下を選びましょう。
エアコン寒い対策その3「腹巻きを巻く」
首や足首以外にも、お腹を温めると全身の温度も上がります。また冷房病や冷たい物ばかり食べて胃腸の調子が悪くなることがありますが、それも防げます。
腰を暖めることにもなるため、デスクワークが多い人には腰痛の防止にもなります。そしてなによりいいのは、外見からは腹巻きをしていることがわからないこと。最近は夏用の肌触りがさらっとしたものや、パンツと一体化したものもあるので、いろいろ探してみましょう。
エアコン寒い対策その4「扇風機を使う」

いくらエアコンの性能が上がっても、オフィスの空間全体の温度を均一にすることは無理です。どうしても暖かい空気は上にたまりますし、冷たい空気は下にたまります。
また吹き出し口に近ければ寒く感じ、遠ければ熱く感じます。とはいえ、寒いからといっていちいち席を移動するわけにはいきません。
ならば自分は動かず、扇風機を使って空気を動かしましょう。最近は音の小さい製品も多いので、仕事の邪魔にはなりません。もちろん上司や同僚の許可は必要ですが、節電にもつながるので、冷えに悩んでいるなら提案してみてはいかがでしょう。
エアコン寒い対策その5「暖かい食事を摂る」

暑いからといって冷たい食べ物や飲み物で胃を冷やすと消化力が衰えて体力が落ち、自律神経が乱れやすくなります。温かい食事を摂って、体の中から温めるようにしましょう。トマトやナス、きゅうりなどの夏野菜は、基本的に体を冷やす食材です。摂り過ぎには注意して、なるべく加熱して食べましょう。
生姜には血流をよくする栄養素、ジンゲロールが豊富に含まれています。そうめんなどの薬味で生姜が使われるのは、実はとても理にかなったことなのです。積極的に摂るようにしましょう。
もちろん冷たい食べ物も控えましょう。アイスクリームや冷たいジュース、キンキンに冷えたビールなどは避けましょう。
エアコン寒い対策その6「軽く体操をする」

オフィスでパソコンに向かって同じ姿勢のまま固まっていませんか?動いているのは眼球と手首から先だけというような状態では、全身が血行が悪くなって冷えるのも当然。筋肉を動かすと熱が発生するので、ストレッチをしたり、ラジオ体操をしたりして温まりましょう。
効率よく温まる運動としては筋肉量を多い足の部分を動かすスクワットのが効果的。足は第2の心臓と呼ばれるほど、運動によって血液を循環させるポンプの役割があります。スクワットなら場所もとらずどこでも出来るので、ちょっと寒いなと感じたらすぐに椅子から立ち上がって、その場で行いましょう。身体も鍛えられて一石二鳥です。
エアコン寒い対策その7「有酸素運動をする」

運動の中でも特に有酸素運動には、全身の毛細血管を広げてカラダの末端部の血流を促す働きがあります。毎日30分程度のウオーキングや軽いランニングなどの有酸素運動を続けると毛細血管が20%も増えるといいます。全身の末端にまで血液が流れば冷え性が大幅に改善しますよ。
何かスポーツを始めようという人は、
→「社会人になってからでも始められる!運動不足を解消するスポーツ9」
エアコン寒い対策その8「お風呂に浸かる」

夏はついシャワーで済ませがちになってしまいますが、2日に1度はゆっくりお風呂に浸かるようにしましょう。ぬるめのお湯にゆっくり浸かれば、冷えて収縮した血管が広がり、体が温まります。リラックス効果もあるので、夜ぐっすり眠れてストレスの軽減効果もあります。夏こそ、お風呂なのです。
エアコン寒い対策その9「タバコをやめる」

タバコを吸うとニコチンが血管を収縮させるので、体が冷えやすくなります。出来れば禁煙するのがいいですが、どうしても止められない人は、他の対策でカバーしましょう。
冷房の寒さが苦手な男性も意外と多い
冷房が苦手、というのは女性に多いイメージがありますが、実は男性も多くの人が悩んでいます。オフィスや店舗はたいてい空調が効き過ぎですよね。
空調機器メーカーのダイキン工業が実施した調査によると、「冷房が苦手」と回答した人は女性が64.7%、男性が44.8%と、男性も半数近くになっています。冷えは男性、女性問わずに起こるものなのです。

女性の場合の冷えはホルモンバランスの変化で自律神経が乱れることが主な原因なため、冷え性や空調の効き過ぎによる体調不良は幅広い年齢で起こります。いっぽう男性は加齢によって新陳代謝が落ちることがその主な原因。そのため、20代よりも30代以降に多くなってくるのです。
またオフィスワークでずっと椅子に座っているため、血行が悪くなることも、冷えに影響しています。まだ冷えの自覚がない人も、体温を測って36度未満の人は低体温です。30代以上で事務作業が多いならば、注意したほうがよいでしょう。
「冷房病」とは?
冷房の効いた場所で体の不調を感じたら、それは冷房病(クーラー病)の疑いがあります。

正式な病名ではありませんが、エアコンによる体の冷え過ぎと、冷房の効いた室内と暑い戸外との温度差に体がついていけなくなることによって起こる身体の不調をいいます。
私たちの体は寒いと皮膚の血管を収縮させて体内の熱を逃がさないようにし、暑くなると血管を拡張させて熱を体外に逃すことで、体温を一定に保っています。
この体温調節をしているのが自律神経なのですが、実はプラスマイナス5度までしか対応できません。それ以上の激しい温度変化になると、体温調節が効かず自律神経が乱れて、さまざまな症状があらわれてきます。
具体的には「体の冷え」、「だるさ」、「肩こり」、「頭痛」、「胃腸障害」、「腰痛」、「手足のむくみ」、「不眠」などです。このような状態では、とても仕事になりませんね。
さらに免疫力が落ちることでかぜをひきやすくなったりします。「夏バテ」という言葉があるように、夏はただでさえ体調を崩しやすい季節です。冷房病が思わぬ重症になってしまう可能性もあるのです。
ストレスによる冷えにも注意!特に男性は気をつけて
これまで冷房病はホルモンバランスの変化が激しい女性や、新陳代謝の落ちた高齢者などによく見られていました。しかし最近は中年男性にも多く見られるようになっています。冷房の効いた場所が増えたため、寒暖の差が大きくなっているのも原因のひとつですが、不規則な生活や食習慣も原因になります。

夏は寝苦しい熱帯夜が続くため、つい睡眠不足になってしまいます。また暑さのせいで食欲が落ち、ビールを飲み過ぎたり冷たいものばかり食べたりと、食生活の栄養バランスも崩れがちになるでしょう。こうした不規則な生活リズムや食生活は、自律神経に大きな負担をかけ、自律神経失調症を引き起こすリスクが高くなります。
またストレスも自律神経に大きな負担をかけます。30代〜40代ともなると部下もでき、責任の大きい仕事を任されることも増えるでしょう。慣れない部下のマネジメントにプラス、上司から仕事のプレッシャーをかけられれば、感じるストレスは相当なもの。中年男性に冷房病が増えているのも、当然なのです。
ストレス対策はこちら、
→「このストレスは何が原因?仕事のストレス17種類の考え方と解決方法」
「寒暖の差」対策で夏を乗り切ろう
エアコンがガンガン効いたオフィスはぱっと見では快適のようですが、冷え過ぎは体に大きな負担を与えています。
冷房病の防止には、冷房の設定温度を上げることと寒暖の差をなくすことが必要ですが、残念ながらこれができない場合も多いでしょう。自分は寒いからオフィスのエアコン温度を上げようと思っても、会社の他の人は寒く感じていないかもしれません。
寒暖の差をなくすといっても、乗り込んだ電車や訪問先のオフィスの温度設定を変えることはまず無理でしょう。
ここは冷房の温度を変えることはあきらめ、周りの温度によって自分を温めることを考えましょう。
寒いからといって、電車を降りたり会社のオフィスから出ていくことが出来ない以上、夏の冷房の効き過ぎ対策は、自分で自分の身を守ることです。冷えを感じたら、ぜひ上記の方法を試してみてください。冷房対策をしっかりとって、夏を元気に過ごしましょう。
冷房は寒いのに外は猛暑で、それはそれで暑さで倒れそう、夏バテだ…という人は、
→「暑い;疲れた休みたい…夏バテ対策(*_*;;疲労回復法4つの秘訣」
冷房の寒さと外気の灼熱の温度差に負けずに、あなたが元気に仕事が出来ますように。