夫婦関係がうまくいかない…それにはなんらかの「原因」がある筈。

夫婦関係の修復のために、まずその原因となったことを突き止めるのが大切です。それが分かれば関係改善へ、以下に紹介する方法を試していくことができます。

なぜか気持ちがすれ違い、うまくいかなくなった夫婦関係を改善するために、よくある6つの原因と修復するための具体的な方法を紹介します。


1.男性が「オレの方が偉い!」と思っている

まず、やってはいけない事は、夫婦で立場の上下を作ってしまう事です。

男性の方が偉い。男は外で稼いで、女は家を守る専業主婦。…昭和の時代ならいざしらず、平成の世の中ではそれはもはやあり得ません。

若い夫婦のほとんどが共働きを選択し、結婚後も女性は仕事を続け、外でお金を稼いでいます。2人で協力してお金を稼いでいかないと、健康で文化的な生活を送ることが難しいのが現状です。

収入で喧嘩

「自分のところは、オレの方がたくさん稼いでるから」と男性が思ったとしても、そもそも世の中全体が、そういう考え方の時代ではないのです。

仮に稼いでいるのが男性の方が多かったとしても、女性がその分の家事をしていたら、偉いかどうか、ということでは同等です。実際、家庭の主婦の労働を賃金に換算したら1年で2000万円分になるという計算もあるくらいです。

別に男性だから偉いわけではなく、より稼いでるから偉いわけではなく、また、家事をどれだけやっているから偉いというわけでもありません。

夫婦のパートナーシップは、常に対等なのです。その考えに頭を切り替えましょう。

<この問題を解消する為には?>

メインで稼いでいるのだから夫の方が偉い、仕事に加えて家事までこなしているのだから妻の方が偉い、こうした立場の上下を口にしてしまえば、言われた側は不満どころか腹が立ってしまいます。

人生を共に歩もうと決め、同じ目的で頑張っている以上、夫婦は同等の立場です。

まずはそれを理解して、頑張っている相手を思いやる気持ちをお互い持つようにしましょうね。

<具体的な対策例>

●自分の方が偉いという考えは一切持たない

●コミュニケーションを欠かさないように、どんどん話しかける

●家での役割を固定しない

もし男性が家事をほとんどやってないならば、積極的に家事を手伝う。家の内外に目を配り、気づいたことを言われる前に率先してやる。

●プレゼントを贈る

相手への感謝の気持ちを表すには突然のプレゼントはとても効果があります。もちろん誕生日や記念日などは忘れずに。

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2.すれ違いの生活、一緒にいる時間が少ない

夫婦それぞれで仕事をしていると、お互いの仕事に合わせた生活リズムが決まっています。

その為、どうしても相手に合わせる事ができなくて、それによってすれ違いが生じてしまいますね。

そんなすれ違いが長い間続く事で、夫婦である事や愛情を感じられなくなってしまいます。

セックスレス

原因が仕事だと分かっていつつも、仕事を辞める事はできない為、無理に妥協する事で関係が悪化します。

そのままにしておくと、結婚している意味すら感じられなくなるケースもある為、解決する事が必須です。

<この問題を解消する為には?>

まず少しでも休日出勤が原因で揉めない為に、あなたの仕事を家族に知っておいてもらうといいですね。仕事の内容はもちろんですが、あなたの立場や役割、仕事が忙しい時期など、詳しく知っておいてもらう事で、いざ休日出勤になった時でも理解を得てもらいやすくなりますよ。

例えば、お正月三が日に出勤になってしまったとします。あらかじめ正月でも出社の場合があると伝えてあった場合と、何も伝えてない場合とでは、前者の方が圧倒的に理解を得てもらいやすいです。

先の項目と矛盾するようですが、「男は仕事!」という価値観を事あるごとに吹き込んでおくというのも効果的です。だから男は偉い、というわけではなく単に役割として男は仕事に比重があり、女性は家庭に比重がある、という考えです。それで不満がなくなるわけではありませんが、諦めの境地に持っていけば、余計な衝突は避けられます。

それと、休みが流れてしまった場合は、後日その埋め合わせをすることが大切です。ちゃんと後で別の機会があるとわかっていれば、「まぁ今日は仕方ないか」と、許してもらいやすくなります。

<具体的な対策例>

●休日は身体を休めるだけの日にするのではなく、出かけるなどして家族が楽しめる一日にする

頑張って家族サービスしましょう。

●年間を通して、仕事が忙しくて休日出勤が起こりやすい時期を教えておく

あらかじめ心の準備ができていればずいぶん違います。

●「 男は仕事!」という価値観を吹き込んでおく

これも覚悟させておくことが目的。しかし、家族の時間がとれないことを、別の方法でフォローが大切です。

●休日出勤で約束が流れてしまった際は、きちんと謝り、後日埋め合わせをする

まずお互いが何の為に仕事をしているのかを考えてみるといいですね。それはもちろん家族の生活の為ですし、二人は同じ目的で仕事をしているのだと再認識しましょう。

場合によっては仕事を変えることも検討してみましょう。夫婦関係以上に大切なものはないとしたら、仕事を変えて、いまの生活水準が維持できるのか、チェックしてみると、やっぱり仕事を続けて、生活を工夫していくのがベストだと、二人で納得することもできますね。

そもそもシフト制の勤務だったり土日休みの会社ではないなど、夫婦で休みが合わない仕事をしている場合もあります。しかしその場合は、お互い納得して結婚して、あるいはその仕事を選んでいるかと思いますので、あとはどう工夫するかです。

そうではなく、休日が決まっていて、遊びにいく予定も立ててあったのに休日出勤を言い渡されてしまった…。これは困るのですが、社会人になるとどうしても起こり得るのがこの休日出勤で、ある程度は仕方のない事ではあります。

しかし、あまりにも頻繁になると休日に家族で楽しむ時間がとれず、それが原因で衝突が起きてしまう事があります。お互い仕事だからと理解している分、それ以上いくら理由を説明しても、頭ではわかるけど気持ち的に納得を得られないということになってしまいます。

普段は仕事に理解を示してくれている家族でも、仕事が理由での度重なる遊びのキャンセルは、相手に深い傷と不満を与えてしまっている可能性があります。安易に考えるのは禁物です。

とはいえ、相手も申し訳なく思っているし、どうしようもないのです。そんな状況に理解を示してあげることも大切です。


3.コミュニケーション不足

仕事が忙しくて家に帰って来ない。毎日のように深夜まで残業してやっと帰ってきても、疲れてて話しもそこそこに寝てしまう。

最初は夜遅くまで起きて待っていてくれたパートナーも、だんだん先に寝てしまうことが増え、せっかく結婚したのに、付き合っていた時より会話の総量が減ってしまった…。これでは不満がストレスとなって爆発するでしょう。

<この問題を解消する為には?>

仕事が忙しくて会話が少ないという問題についてまず話し合う必要があるのですが、そもそもお互い会話する時間すら取れないとなると、どうしようもありません。

自然に会話が生まれる場面を作り、それを日課や習慣にする事を意識しましょう。ここはあえて、「仕事でこんなことがあって…」という話題から始めてもいいでしょう。

夫婦喧嘩

しかし会話することを「作業」のように感じてしまい、愛情が感じられないと効果はイマイチです。というか、かえってマズイ事態です。

話しかけるときは相手の目を見て、出来れば瞳を覗きこんで、そこまではムリでしたらせめて相手の方に顔を向けて、話しかけてみましょう。

同じ家に住んでいても、夫婦それぞれが完全別行動では会話の機会すら作りにくいこともあります。普段の生活を見直して、その中で二人一緒に何かができる機会を作るとよりいいですね。

そうすればその中で会話も生まれます。毎日が無理でも週に1度…そんな機会を用意すれば、コミュニケーション不足も解消していくことでしょう。

<具体的な対策例>

●一緒に食事をする

家でゆっくり食事できればそれに越したことはないですが、なんとか仕事帰りに待ち合わせしたり、休日に外食するのもいいです。普段と違う環境で美味しいものを食べると会話も弾みます。

●家に帰った後はお互いリビングで過ごす

テレビを見たり、お互い勝手にゲームをするのではなく、…まぁそれもダメではありませんが、出来ればこの機会に、今日の出来事などを話してみましょう。

●一緒にお風呂に入る

これはかなり関係修復が進んでからですね。でもこれが出来るようになると、スキンシップも一緒にできますね!

●せめてメール1本でも入れる

例えば、「残業で、帰られないのでご飯はいらないです。」とメール一本でも相手を思いやる気持ちは伝わりますよ。


4.パートナーへの不満のぶつけ方がマズイ

相手に何か不満がある時、イライラしてキツイ言葉を使ってしまう。これは相手を怒らせたり、場合によっては落ち込ませたり、いずれにしろいいことはありません。

夫婦喧嘩

<この問題を解消する為には?>

まず普段から誰に対しても、悪態をついたり、汚い言葉を投げたりしないのが一番です。

それと、相手を尊重すること。相手を自分より下だと見ていると、汚い言葉を使ってしまいがちです。

<具体的な対策例>

●男性は、女性の話しをただ聞いてあげる

●女性は、男性にいたわりの言葉をかけてあげる

●なにか言う時は、クッション言葉を使う

これは、直接不満をぶつけるのではなく、言葉の前に「ごめんだけど、…」、「忙しいところだと思うけど、…」などとクッションになる言葉を入れることで、当りがやわらかくなります。


5.自分の時間が無くなったと感じる不満

そもそも、結婚をして家庭を持つということは、自分の時間が無くなることは分かっていたことです。

いや、わかってたけど実感はなかったという人も多いかと思いますが、それはもう仕方ないことです。 まずは、そこを理解してください。

更に、結婚後に子どもが生まれた後は、それまで以上に自分の時間がなくなります。
育児

特に男性以上に女性は自分の時間がなくなります。ほとんどゼロになるといっていいでしょう。自由な時間がなくなるだけでなく、夜、寝る時間にまで食い込んできます。睡眠すらおちおちとっていられません。 そうなると夫婦の心境の変化にも差が出来ます。

子供のことだけでなく、夫婦で一緒に過ごすということは、それまで自分が自由に使っていた時間を相手に差し出しているということでもあります。

自分だけの趣味の時間、休日にゴロゴロ過ごす時間、それらが無くなることによる不満は、知らず知らずのうちに溜まっています。

<この問題を解消する為には?>

家事や育児などの分担がある程度公平になっていて、なおかつ自由な時間が少ないというのであれば、それは相手も同じ。お互い少ない時間をどうやって有効に使うことが出来るかを話し合いましょう。

相手をフォローしてあげることで、不満が解消し、自分の時間を確保できるようになります。

<具体的な対策例>

●スキマ時間を確保する

じっくり自分の好きなことに取り組みには短いけれど、ちょっとしたことなら出来る時間がある、というような時、わずかな隙間時間で家事をする。子供の頼みを聞くなど、短い時間に用事を済ませておくことで出来た時間を自分の時間にあてることができます。

●相手をフォローする

これも自分のちょっとした時間を相手のために使うことで、自分の時間をまとめて確保する作戦です。

●話し合って、それぞれが自由に使える時間をあらかじめ確保しておく

結婚したからといっていつも一緒、というわけにはいきません。それは相手も自分もわかっている筈。
ならば、最初から、それぞれが自由に使える時間を決めておくのが一番です。

●家事代行サービスなどを活用してみる

いまは忙しい主婦などに変わって、家庭の家事一切を代行してくれるサービスがあります。一度試しに使ってみてはどうでしょう?その他、子供を託児所に預けるなどもありです。

6.お金が思うように使えない

独身の時代に比べると、結婚生活では自由に使えるお金は圧倒的に少なくなります。

生活費が必要になってくる上に、将来の為の貯金、子供がいる夫婦ではさらにお金がかかります。

夫婦の揉め事

特に結婚するまで実家暮らしをしていた場合は、これを不満に感じるケースが多いですね。

仕事が大変な割には自由に使えるお小遣いが少ない、それで結婚生活が嫌になってしまう事もあります。

<この問題を解消する為には?>

まず不満を大きくしない為に、世間のデータは参考にしない事です。

人それぞれ収入に差がある為、仮に世間の夫のお小遣いの平均が5万円でも、それは参考にならないですね。

それを抜きで考えても本当に今のお小遣いに不満なら、その時は夫婦でしっかりと話し合うべきです。

ただし、ただお小遣いを増やすだけでは、その分生活に支障が出てしまうでしょうから、その代わりに節約するなり、何かを控えるなりしてバランスをとる意識が大切ですね。

あれも欲しいけど、これも欲しいし、どちらも我慢できない、そんな一方的な要望は無理があります。

<具体的な対策例>

●正直に不満を相談して、その際には一方的な要求は突きつけない

●我慢できるものや控えられるものは控えて、その分をお小遣いに使う

●簡単な副業をする

●お金の使い道は明確にし、やりくり上手とおねだり上手を目指す


夫婦関係がうまくいかない時は…

編者の友人で、結婚してから仕事が忙しくなり、連絡もせず3ヶ月家に帰らなかったという豪の者がいます。その人は3ヶ月ぶりに帰ってきていきなり「腹減ったから何か作れ」と言うと、奥さんは黙って熱々のうどんを作りそれをお椀ごと投げつけたそうです。

…そこまではいってない人は、休日など、会話できる時にとにかく何か話しをする。そしてその会話を楽しむ事。そんなところから地道に始めてみるのがいいかと思います。

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あなたが幸せな結婚生活を送って、仕事にも打ち込めますように。